こんにちは!鹿児島市下荒田の鍼灸院 清香鍼灸治療院 です。
今回は、前回の続きの冷え症の改善対策についてです。自分でできる簡単で具体的な方法をあげてみます。
いつも下半身を温めましょう(頭寒足熱)
頭寒足熱の考え方を元に冷えをとる服装のは富士山のようなイメージです。
下半身に重ね着をして足元を温めます。秋や冬に体調を崩しやすいのは夏の冷えが原因です。一年を通じて下半身を温めましょう。具体的な対策を上げてみます。
五本指ソックスを重ねばきする
先が丸い通常の靴下と違い、五本指ソックスは一本一本が独立しているので汗をかいてもすぐに吸収してくれます。足の指を自由に動かせられるので、血流が良くなり、冷え症に効果を発揮します。
また、足の指が一本一本覆われていることで保温効果を高めます。
この五本指ソックスの上に普通の靴下を重ねましょう。こうする事によって熱が逃げにくくなります。ソックスは絹、綿、毛などの天然素材を選びましょう。特に一番下にはく五本指ソックスは絹がおすすめです。
ソックスの重ねばきに抵抗がある方は、五本指ソックスを常にはき続けるだけでも効果があるので、試してみて下さい。
私自身、ソックスの重ねばきを始めてから、下半身の冷えが解消されたのと同時に、何となく感じていた足の小指のしびれが無くなり、血流が良くなったせいか足の爪の伸びがとても速くなり、色が良くなりました。
足首を温める レッグウォーマーをつける
足首を温めるときには、まずくるぶしのまわりを温めてください。特に女性は内側のくるぶしが大切です。内側のくるぶしを触って、手のひらの熱を感じると気持ちがいいはずです。
レッグウォーマーも下半身を温めるのにとても効果的です。足首から膝下あたりまでのあまり締め付けないものをお勧めします。五本指ソックスと併用されると保温効果が高いです。レッグウォーマーをつけるだけで下半身全体が温まり熱が持続するような温かさが広がるような感覚がします。
五本指ソックスが苦手な方は、レッグウォーマーだけでも効果があります。
半身浴をする 湯船につかる
シャワーで入浴を済ませている人も是非湯船につかりましょう。
お風呂で半身浴をすれば、身体は温まり、疲れもとれやすくなります。
基本の半身浴の方法
みぞおちから下のあたりをお湯につけ、腕も外に出します。体温より少し高い程度の(37~38℃)のお湯に、20~30分つかります。体の芯から温まり、じわじわ汗が出ますし、湯冷めしにくいです。出る間際に追い炊きをすると更に温まります。
熱い湯だと皮膚の表面だけを温めてしまい、中まで熱が入らず体の芯は冷えたままです。
魚を強火で焼くと、表面だけ焦げて中に火が通りませんが、弱火でじっくり焼けば、中心まで熱が伝わります。それと同じで低めの温度でゆっくり温めた方が体は冷えにくいのです。
足湯をする
半身浴ができない時は足湯も効果的です。
両足が入るくらいのたらいやバケツに熱過ぎない湯をいれて、ごみ出し用のビニール袋等でバケツごと足をくるみます。途中、熱い湯を足しながら30分位続けます。
食べ過ぎない 腹八分を心がける
食べ過ぎは万病の元です。この食べ過ぎにも冷えが関わっています。
冷えによって消化器の調子が悪くなると、食欲を司る体の指令も狂ってしまい、たくさん食べたくなります。調子が悪い時ほど、味の濃い物が食べたくなったり、ドカ食いしてしまうのはこのためです。食べることでストレス発散になるどころか、さらに体調が悪くなってしまいますので、まず腹八分を心がけましょう。
冷えがなくなり、体が正常な状態になると、食べすぎもおさまってきます。
食べ物には、体を温める食品と冷やす食品があります。
体を温める食品を中心にした食事を積極的に摂りましょう。
生野菜や果物は体を冷やします。どうしても食べたい時は冷やす性質を緩和する醤油や味噌(塩の害を弱めるアミノ酸が共存している。)をつけて食べて下さい。
温めるものばかり食べていると体が緩んでしまいますので、冷やすものを少し(全体の4~5%程度)入っているほうが体が引き締まって良いようです。
水面下に生えるもの | 海藻類(昆布、ワカメ、海苔) |
地面の下に生えるもの | 根菜類(ごぼう、大根、ニンジン等)、いも類 |
豆類 | 小豆、エンドウ豆等、その他大豆製品(豆腐等) |
干したもの | 乾燥野菜、干し魚、干し肉、干しきのこ |
発酵食品 | 味噌、醤油、酢、納豆、粕漬け、チーズ、ヨーグルト |
塩を加えたもの | 塩漬けや味噌漬けにした野菜、魚、肉等 |
重石で圧力を加えたもの | 漬物 |
精白、精製していないもの | 玄米 玄麦 栗 ひえ 天然塩 粗糖 天然はちみつ 黒砂糖 |
人工的に精製したもの | 白米、精製食品、白砂糖、精製塩、マーガリン、人工甘味料、科学調味料、防腐保存食 |
地面の上に出ている植物 | 菜っ葉類、果物類(醤油や味噌を少々付けるとよい) |
嗜好品 | 酒 たばこ、香辛料、お菓子、乳製品(アイスクリーム、乳酸飲料等)清涼飲料水、医薬品、サプリメント |
熱を加えても冷やす性質のもの |
牛乳、動物性脂肪(肉や魚にはレモン汁を少々かけると良い) |
「これが本当の冷えとりの手引書」より
湯たんぽを愛用しましょう!
ホットカーペットや電気毛布はとても体を乾燥させます。
湯たんぽを使い、毛布や膝かけ等で覆うだけで暖房器具も不要な程、温かくなり乾燥も防げます。家でくつろぐ時や同じ場所にいるときは湯たんぽを愛用すると、頭寒足熱が保たれ心地よく過ごせます。
寝る時に足元が冷たく寝具を温めておきたい時も、電気毛布よりも湯たんぽをおすすめします。湯たんぽの上に足をのせたり、おなかの上に置いたり、腰や背中がきつかったらし背中においてストレッチするようにしても気持ちが良いです。
オフィスでできる温め方法
仕事でパソコンを長時間触っている方は、手首が冷えがちなので、肘や手首を温めると効果があります。手首を温めるには、指無し手袋やアームバンドが便利です。会社の給湯室でお湯に手を入れてみるだけでも温まります。手、指、爪を一本一本さすってあげるだけでも効果があります。
足元を温めるには、レッグウォーマーや靴下も保温に最適ですが、机の下に湯たんぽを置いて膝かけ等で覆うのも良いです。電気毛布などは外から温めて乾燥をしがちですが、この方法だと乾燥しません。
また、冷え対策に体内の血流をよくするには、温かい飲み物を飲むなど、身体の中から温めるほうが効果的です。飲み物は白湯のほか、麦茶や番茶、ルイボスティーなどもカフェインレスなので身体にも優しいですね。
腹式呼吸を習慣にして体幹をあたためよう
朝、昼、夕と一日3回位意識的に腹式呼吸をしましょう。
お腹を使った深い呼吸をすれば、炭酸ガスなど体内の不要なガスがたくさん吐き出されます。そして体を温める酸素を吸うことで、体幹から温まり、次第に心が落ち着きます。
腹式呼吸の方法
1 まず口をすぼめて、ゆっくり吐いて出し切ります。(お腹がへこむのを確認します)。
口笛を吹くように口をすぼめたり声を出しながら、息の出口近くに抵抗をかけるとたくさん吐き出せます。
2鼻から自然に息を吸います。4~5秒息を止めます。(お腹がふくらむのを確認します)
吐くのを止めて力を抜くと、お腹が元に戻って息が通ります。息を吸おうと思わず、自然に鼻へ入ってくるようにします。肺の中でガス交換するので4~5秒息を止め、またゆっくり吐き出します。 「これが本当の冷えとりの手引書」より
患者さんのお身体を診ていると、冷え症を主訴で来院される方は少ないですが、ほどんどの患者さんに冷えがあります。ご自分自身で頭寒足熱を中心とした、入浴、呼吸、食事、運動等の生活習慣を工夫する事も冷え症の改善に大切なことです。
鍼灸治療では患者さんお一人お一人のお身体を診て、ツボを選び鍼やお灸を組み合わせて、治療しております。
鍼灸治療と生活習慣の工夫を合わせて行ってみてはいかがでしょうか?冷え症や冷えによる様々な症状で、気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談下さいませ。
冷え症については以下のページもご覧ください。
鹿児島市下荒田の鍼灸院「清香鍼灸治療院」
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